ごあいさつ

インフォメーション

2018-03-14 16:34:00

 鼻水はおおきく2種類に分けることができます。
(1)「みずっぱな」
透明~白色のさらさらした鼻水。
健康な状態でもよくみられる比較的きれいなサラサラした分泌物のことを言います。
(2)「あおっぱな」
淡黄色~緑色の濁った鼻水。
バイ菌やウイルスが含まれていることが多く、きたないネバネバした分泌物のことを言います。
 

 皆さんは、お子さんの鼻水が出た時どの様に対処していますか?
 自分で「鼻かみ」のできるお子さんは、片鼻ずつ交互にゆっくりとかんでください。あまり強く鼻をかんでしまうと、耳に圧力がかかり中耳炎を起こしてしまう危険性がありますので気をつけましょう。
  お鼻をかめないお子さんは、出ている鼻をティッシュペーパーなどでやさしく拭いてあげましょう。
  風邪をひくと「みずっぱな」に、バイ菌やウイルスが付着するため、だんだんと「あおっぱな」になってしまいます。「あおっぱな」はネバネバしているため、なかなか思うように取れません。すると次第に「痰(たん)」になり、のどに落ちてきてしまいゴホンゴホンという痰がらみの咳が出てしまいます。このようになる前に早目の受診をお勧めします。


2018-03-07 16:25:00

 花粉症の治療として一般的によく知られ、医療機関でも基本的な治療法として実施されているのが、内服薬や点鼻薬、点眼薬などを使う薬物療法です。日本アレルギー学会でも、最初の治療として推奨しています。薬剤によって原因となる物質の放出を抑制したり、神経や血管に作用するのをブロックしたりすることで花粉症の症状を和らげる対処療法で、くしゃみや鼻水には「第二世代抗ヒスタミン薬」、鼻づまりには「抗ロイコトリエン薬」や「鼻噴霧用ステロイド薬」、というように症状に応じた薬剤が処方されます。また、2014年からは、薬剤を定期的に飲む「スギ花粉舌下免疫療法」という方法も始まり、治療法にも幅が広がってきました。

 最近SNSなどで「注射1本で1シーズンの症状が抑えられる」とされている治療法が話題にあがっていますが、この”1本ですむ注射”というのは、実は「ステロイド注射」のことなのです。ステロイドは非常に強い免疫抑制作用があり、免疫反応の一種であるアレルギー、花粉症も抑えることができます。ただし、その高い作用と引き換えに、副腎皮質機能低下や皮膚障害、月経異常など多岐に渡る副作用も起こりえます。免疫が抑制されるため、感染症への抵抗力も落ちます。日本耳鼻咽喉科学会や日本アレルギー学会は、他に副作用の少ない治療法が多数あり、ステロイド注射は一般的にはすすめられない、としています。 1回の注射程度であれば問題ないとの声もありますが、厚生労働省科学研究班が「リウマチ・アレルギー情報センター」で公開している調査では、ステロイド注射をした花粉症患者数十人のうち、結局1回では効果がなかったとして1シーズンに3回以上注射をした人は約40%にのぼると報告しています。時間はかかっても、治療ガイドラインに沿った抗アレルギー薬を服用したり、点鼻薬や点眼薬のような少量の局所的なステロイド薬を使用する治療法がよいでしょう。

 

 


2018-02-15 17:06:00

今や4人に1人は花粉症といわれています。
スギやヒノキなどの花粉によってくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が出ます。花粉症の症状は、風邪の症状に似ています。そのため、花粉症であるにもかかわらず、風邪だと思い込んで、症状を悪化させてしまうケースも。花粉症に特有な症状を知り、おかしいなと思ったら、早めに医療機関を受診し、症状の軽いうちに治療しましょう。

一般的に、スギ花粉は、九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます*日本は南北に長いので、地域によって気候に差があります。そのため、花粉の飛散時期は多少異なるので、テレビや新聞、インターネット上の花粉情報にも注意してください)。花粉が飛び始める2 週間くらい前から治療を開始(初期療法と言います)することが最も効果的とされています。そのため、出来るだけ早めに受診して、あなたの生活スタイルに合った花粉症対策を始めることが重要です。花粉症の症状が出る前から、お薬による花粉症の初期療法を始めていると、症状の発症を遅らせ、飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。また、初期療法は早期に症状を改善させることもでき、結果として、処方される全体のお薬の量を減らすこともできます。

花粉症の治療薬には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などがあります。その中には、副作用として眠くなったり、のどが渇いたりするものがあります。また、1日1回服用するものと1日2回以上服用するものがあります。しかし、眠気やだるさもほとんどなく、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に対する影響が少ない第2世代抗ヒスタミン薬もあります。さらに、口の中ですぐ溶けて、どこでも水なしで飲める口腔内崩壊錠や、小児も飲みやすい、ほのかに甘いドライシロップも出ています。
早めに受診して、あなたの症状に合った治療を始めましょう。


2018-01-31 16:32:00

今シーズンもインフルエンザが大変流行しています。インフルエンザにかからない為には、予防接種が有効とされていますが、ふだんから出来る身近な予防対策としては、どのようなモノがあるでしょうか?

1. 飛沫感染対策としての咳エチケット

 インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
 たとえ感染者であっても、全く症状のない(不顕性感染)例や、感冒様症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない軽症の例も少なくありません。したがって、インフルエンザの飛沫感染対策としては、

(1) 普段から皆が咳エチケットを心がけ、咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと
(2) 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと
(3) 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うこと

などを守ることを心がけてください。
 特に感染者がマスク等の飛沫感染対策を行うことが重要です。

2. 外出後の手洗い等

 流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。

3. 適度な湿度の保持

 空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

4. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。

5. 人混みや繁華街への外出を控える

 インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦さん、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができるマスクを着用することは一つの防御策と考えられます。


2018-01-19 10:07:00

1/21(日)は休日当番医のため、午前9時から午後5時まで診察致します。