ごあいさつ

インフォメーション

2018-08-07 18:55:00

2018年8/20(月)〜8/25(土)まで休診いたします。

尚、8/27(月)からは通常通り診療いたします。


2018-08-01 10:00:00

8/5(日)は、休日当番医のため、午前9時から午後5時まで診察致します。


2018-06-27 15:40:00

 数日前から関東地方では30℃を超える真夏日が続いています。まだ身体が暑さに慣れていない状態では、より熱中症に注意が必要です。

 熱中症の代表的な初期症状として、めまい(目眩、眩暈)や立ちくらみ、一時的な失神があります。熱失神とも呼ばれ、炎天下や暑い室内での長時間労働やスポーツなどにより体内に熱がこもり、脳への血流が減ることと、脳そのものの温度が上昇することで引き起こされます。暑さで体温が上昇すると、体にこもった熱を外に逃がして体温を下げようと、皮ふの血管が広がります。すると全身を流れる血液の量が減り、血圧が下がり、脳への血流が減少します。こうした血流や血圧の変化が生じることで、顔面から血の気が失せ、めまいや立ちくらみ、一時的な失神といった熱失神の症状へとつながります。

呼吸の回数も増え、脈は速く弱くなり、唇のしびれなども見受けられます。めまいや失神だけが起こることは少なく、全身の倦怠感(だるさ)や吐き気・嘔吐、頭痛などを伴うこともあります。熱失神では、脳への血流が損なわれるために、一時的に気を失い、突然バタンと倒れるようなケースがよく見られます。

 熱中症の初期症状であるめまいや立ちくらみなどの基本的な対処法として、まずは、意識がはっきりしているかを確認しましょう。意識が朦朧としているようであれば、迷わず医療機関へ。意識がはっきりしている場合は、次のような対処法を行いましょう。

1)安全で涼しいところへ移動させましょう

 このとき、自分の足で歩ける状態でもめまいや立ちくらみ、一時的な失神によるふらつき・転倒に注意し、頭を打つなどの2次被害を防ぐために両側から二人で支えることが大切です。

2)横になって休ませましょう

 足を10cm程度高くすることで、心臓への血流がよくなって血圧が上がり、脳への血流を改善させる効果が期待できます。

3)保冷剤やペットボトルを利用して身体を冷やしましょう

 体表近くを走る太い血管の通る首筋やわきの下などを冷やすのが効果的です。

4)水分補給を行いましょう

 スポーツドリンクや0.1~0.2%の濃度の食塩水(1ℓの水に対して 1~2gの食塩を加えたもの)などを自分で飲んでもらい、体内から失われた水分・塩分を補います。自分でうまく飲めない場合や、 嘔吐や吐き気などがあって水分補給に適さない場合は、やはり医療機関を受診しましょう。

 

<まとめ> 

 熱中症の初期症状であるめまいや立ちくらみ、一時的な失神などの熱失神を生じたときには、クーラーの効いた屋内や涼しい日陰で休ませ、衣服を緩めて風通しをよくし、体を冷やして、適切に水分を補給すれば、多くの場合は改善します。しばらく様子を見て、症状が改善しないような場合には、医療機関を受診するのがよいでしょう。

 夏場の屋外や熱のこもる室内での活動の際には、こまめに休息と水分補給を行って、熱失神をはじめとする熱中症の予防をこころがけましょう。


2018-06-06 12:53:00

 本日、関東甲信・東海・近畿地方で梅雨入りが発表されました。梅雨の時期に、いろいろな体調不良で悩まれることはありませんか?風邪、頭痛、腹痛、目まい、倦怠感、体の冷え、肩こりや腰痛など、いかがでしょうか。実は、梅雨の時期はとっても体調を崩しやすい気候になっているのです。普段の生活の中で気を付けておかないと、梅雨の間ずっと体調不良に悩まされる日が続いてしまうかも。ですので、日々の生活の中に、しっかりと「梅雨の健康対策」を取り入れていきましょう!

 

(この時期に起こり得る体調不良)

1. 自立神経の乱れ:気温や湿度のばらつきによって自律神経の乱れが引き起こされ、その結果「体がだるい」「頭痛」「腹痛」といった症状が現れます。また、一日の温度差の激しさから、「冷え」や「肩こり」の症状が出たり、風邪をひきやすくなったりします。

2.湿気による不調:梅雨の大敵と言えば「湿気」。梅雨時は湿度が高くなり、その結果普段よりも体内の水分が出ていきにくくなり、体のむくみの原因になってしまいます。湿気によって食べ物が劣化するスピードも速くなるため、カビや細菌が繁殖してしまった食べ物を食べてしまうことで「食中毒」の危険性も高まってしまいます。

(この時期に摂りたい食事)

 

 体調不良で体力低下やだるさを感じる梅雨時には「ビタミンB群」を摂取することが対策の一つとなります。ビタミンB群の中の「ビタミンB1」は、糖質を分解してエネルギーに変える役割を果たすことから『疲労回復ビタミン』『ストレスビタミン』とも呼ばれるほど、疲労やストレスに対して絶大な効果を発揮します。ビタミンB1を多く含む食材には、玄米・発芽米・全粒粉パンなど胚芽つきのもの、豚もも肉、豚ロース肉、紅鮭などがあります。また、「ビタミンB2」も、糖質や脂質、タンパク質をエネルギーに変えるときに必要なビタミン。ビタミンB1とともに、エネルギーを得て疲労回復するには欠かせない栄養素なのです!ビタミンB2を多く含む食材には、魚介類、牛乳乳製品、卵などの動物性食品が挙げられます。また、納豆や緑黄色野菜、キノコ類にも比較的多く含まれています。

(この時期の睡眠の工夫)

 

 心地よい睡眠のためには、睡眠環境を整えることが非常に大切です。快眠のために最適とされる環境は「気温26度以下」「湿度50~60%」。梅雨の時期特有の寝苦しさは、夏の暑さとゆうに80%を超える湿度の高さが関係しています。

 この時期はあまり我慢せずに、適度にエアコンの活用をしましょう!冷房で室温を26度前後に保つと寝やすくなります。つけっぱなしにすると体を冷やしてしまう原因にもなるので、タイマー機能を使って可動時間を調節することも大切です。また、除湿機能を使って湿度調整も行ってみて下さい。エアコンに除湿機能がない場合は、除湿器でも大丈夫です。さらに、湿気の多さは寝具にも影響をもたらすので、ここでも対処が必要です!布団が湿った状態になると、ダニやカビが発生しやすくなり、寝つきが悪くなる等睡眠の質を下げる原因となります。梅雨の時期でも晴れる日はあるので、その時にはできるだけ布団を干して日光にあててあげましょう。なかなか外に干せるチャンスがなければ、窓を開けて換気をしたりエアコンで調整したりして、寝室の除湿をしておくとベターです。

(この時期の運動の工夫) 

 

 体の中に余分な水分の溜まりやすい梅雨の時期は、適切な運動を行うことが大切です。水分や老廃物が排出されないと、むくみや食欲不振といった不調に繋がります。運動は簡単なストレッチ等で良いので、毎日の中に少しでも取り入れてみて下さい。1日10分からでもいいので実施してみることを推奨します。運動のタイミングは、体の温まった入浴後が最も効果的ですが、空いた時間や気が向いた時でも大丈夫です。自分の負担にならない範囲で挑戦してみて下さい。

 

 食事、睡眠、運動。普段の生活習慣の意識が梅雨時の体調を大きく左右します。生活習慣を改善してこの梅雨を乗り切っていきましょう!

 


2018-05-30 10:34:00

 春は気持ちが不安定になりやすい季節です。それに加えて、春は卒業や入学、就職、異動、転勤など環境の変化が大きいときです。
この変化がストレスとなり、さらに自律神経を乱すことになります。
イライラ、怒りっぽいなどの症状は、体がストレスを受けているというサインの場合もあります。

 漢方では、春は、五臓のうち「肝(かん)」のはたらきが異常亢進し、疲弊してしまうといわれています。
イライラ、怒りっぽいなどの症状は、「肝」の自律神経調整機能がうまくいかずに、「気」が滞り、興奮して頭に血がのぼった状態です。興奮を冷まし、リラックスさせる食材をとると良いでしょう。

「肝」の機能を養う食材として、有名なのが『なつめ』です。大きさが2~4cmくらいの楕円形をした果実で、秋になるとこげ茶色に熟します。果肉は白く、さくさくとした歯ざわりで、甘酸っぱい味がします。胃腸を高めたり、「血」を補ったりするはたらきがあります。シロップで煮てコンポートにすると食べやすいようです。

一方、『苦うり』は、別名ゴーヤとも呼ばれ、体の熱を冷ます食材として有名です。ビタミンCの含有量はキャベツの2倍といわれるほど、栄養価の高い食材です。苦みの強い種とわたはとり除いて、豚肉や豆腐などと炒めたり、茹でてあえものにするのがおすすめです。

また、『シソ』には発散の作用があるといわれています。イライラしたときにとりたい食材ですが、肉料理や魚料理などに加えるなどしてとると良いでしょう。

 生活環境の見直しや、食事の工夫などでも改善しない場合には、病院の受診をお勧めします。当院では、ストレスにも有効な漢方薬など、症状に応じて処方致しますので、お気軽にご相談ください。