ごあいさつ
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2019-01-30 11:34:00
今年もインフルエンザが猛威をふるっています。
国立感染症研究所感染症疫学センターが2019年1月18日に発表したデータによると、全国42都道府県で 警報レベルを超え、本格的な流行期に入りました。インフルエンザは毎シーズン1000万人以上、日本人のほぼ10人に1人が症状を訴えて医療機関を受診する大規模な流行性疾患です。
インフルエンザの予防法としては、ワクチン接種のほか、手洗い、十分な休養、人混みに出ない、適切な湿度を維持するなどの対策が勧められています。しかし、どの対策も百パーセントかからない保証はありません。万一かかってしまった場合、少しでも早く症状を改善するため、有効とされるのが インフルエンザ治療薬です。
もともと健康な人がインフルエンザにかかった場合、通常5日から7日程度で自然に治ると言われています。インフルエンザ治療薬は、発病してから48時間以内に使えば、症状が出ている期間を1〜数日程度、短縮する効果があります。つまりつらい期間を平均で1~2割短くしてくれる薬だ と考えればよいでしょう。なお、ぜんそくや腎臓病患者、高齢者など、インフルエンザにかかると重症になりやすい人などは、積極的に使うべきとされています。
夜間の急な発熱など、インフルエンザだと思っても、すぐに病院に行けないときもあるでしょう。そのような時に、まずは熱を下げようと考えるかもしれませんが、熱を下げることが最優先の対処法ではありません。最優先にするべきことは、発熱による脱水を起こさないように十分に水分を摂取し、暖かくしてよく眠ることです。風邪を引いた時と同様に、無理をせず、出来るだけ安静を心がけることが大切です。