ごあいさつ

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2020-01-08 11:05:00

 2020年が始まり、インフルエンザが本格的に流行しています。

 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で起こります。インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類が知られていますが、人の間で流行するのは主にA型とB型です。
A型は、特に遺伝子変異が起こりやすく、人に抗体ができても、少しずつ変異して、新たな感染源となって毎年流行を繰り返します。
また、インフルエンザウイルスの活動性が高まるのは、一般的に湿度と気温の低い冬の季節です。

 インフルエンザの予防法としては、ワクチン接種のほか、手洗い、十分な休養、人混みに出ない、適切な湿度を維持するなどの対策が勧められています。しかし、どの対策も百パーセントかからない保証はありません。万一かかってしまった場合、少しでも早く症状を改善するため、有効とされるのが インフルエンザ治療薬です。

 もともと健康な人がインフルエンザにかかった場合、通常5日から7日程度で自然に治ると言われています。インフルエンザ治療薬は、発病してから48時間以内に使えば、症状が出ている期間を1〜数日程度、短縮する効果があります。つまりつらい期間を平均で1~2割短くしてくれる薬だと考えればよいでしょう。なお、喘息や腎臓病患者、高齢者など、インフルエンザにかかると重症になりやすい人などは、積極的に使うべきとされています。

 夜間の急な発熱など、インフルエンザだと思っても、すぐに病院に行けないときもあるでしょう。そのような時に、まずは熱を下げようと考えるかもしれませんが、熱を下げることが最優先の対処法ではありません。最優先にするべきことは、発熱による脱水を起こさないように十分に水分を摂取し、暖かくしてよく休むことです。風邪を引いた時と同様に、無理をせず、出来るだけ安静を心がけることが大切です。