ごあいさつ
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2018-05-30 10:34:00
春は気持ちが不安定になりやすい季節です。それに加えて、春は卒業や入学、就職、異動、転勤など環境の変化が大きいときです。
この変化がストレスとなり、さらに自律神経を乱すことになります。
イライラ、怒りっぽいなどの症状は、体がストレスを受けているというサインの場合もあります。
漢方では、春は、五臓のうち「肝(かん)」のはたらきが異常亢進し、疲弊してしまうといわれています。
イライラ、怒りっぽいなどの症状は、「肝」の自律神経調整機能がうまくいかずに、「気」が滞り、興奮して頭に血がのぼった状態です。興奮を冷まし、リラックスさせる食材をとると良いでしょう。
「肝」の機能を養う食材として、有名なのが『なつめ』です。大きさが2~4cmくらいの楕円形をした果実で、秋になるとこげ茶色に熟します。果肉は白く、さくさくとした歯ざわりで、甘酸っぱい味がします。胃腸を高めたり、「血」を補ったりするはたらきがあります。シロップで煮てコンポートにすると食べやすいようです。
一方、『苦うり』は、別名ゴーヤとも呼ばれ、体の熱を冷ます食材として有名です。ビタミンCの含有量はキャベツの2倍といわれるほど、栄養価の高い食材です。苦みの強い種とわたはとり除いて、豚肉や豆腐などと炒めたり、茹でてあえものにするのがおすすめです。
また、『シソ』には発散の作用があるといわれています。イライラしたときにとりたい食材ですが、肉料理や魚料理などに加えるなどしてとると良いでしょう。
生活環境の見直しや、食事の工夫などでも改善しない場合には、病院の受診をお勧めします。当院では、ストレスにも有効な漢方薬など、症状に応じて処方致しますので、お気軽にご相談ください。